四月朔日(わたぬき)
2021年 04月 01日
昔は4月1日にそれまで着ていた綿入れの着物の綿を抜きました
そこから4月1日のことを
四月朔日(わたぬき)
というようになったそうです
やがて衣替えという意味でも使われるようになりました
そんな美しい言葉がたくさん詰まったこの本
「美人の日本語」
美しい日本語を
日めくりカレンダーのように一日一語
1年366日分を紹介してくれます
この本は4月1日から始まって3月31日まで
3月31日の言葉は
「ありがとう」
で締めくくられています
そして2月29日と3月1日の間に
一日だけ
”埋め草”と書かれたcolumnの日があります
だから366日分
その”埋め草”の日の言葉は
「五輪」
五輪といえば、近代オリンピックの代名詞になりました
オリンピックの5つの輪は五大陸を表すものです
でも「五輪」という言葉は昔からあります
仏教で宇宙の万物を構成する要素のことです
地・水・火・風・空の5つで「五大」「五智輪」ともいいます
宮本武蔵が書いたといわれる「五輪書」もこの「五輪」になぞらえて・・
===中略===
人の身体に当てはめて「五体」と同様に意味で使われることもありました
身体の中も、心の中も、まだまだ未知なる宇宙です
といった具合に
日本語の持つ意味を分かりやすく
そして目から鱗のお話もふんだんに盛り込まれていて
手元に置いて日々目を通すと楽しい一冊です
by maya653
| 2021-04-01 17:26
| 日々のこと
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